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最近、何か不眠になったと感じる方はいらっしゃらないでしょうか。コロンビア大学によるとその理由はスマホやタブレット、液晶テレビなど発光デバイスに原因があるとしており、橙色をした琥珀色のレンズをつけたメガネで解消できる可能性があるとしています。

アメリカ人の実に9割が不眠を訴えているという現代の病。コロンビア大学メディカルセンターによると、よく言われるブルーライトが原因で不眠になるという原因に関して、実際にブルーライトを選択的に遮断することで不眠症患者の睡眠が改善されたとしています。

Amber-tinted Glasses May Provide Relief for Insomnia

この研究は病院で不眠症と診断を受けた被験者14人に対し7日連続してブルーライトをカットする琥珀色のレンズがついたメガネをつけてもらい症状が改善するのか、色がついていないクリアレンズなどを含め合計で4週間にわたる実験が実施されました。結果、自己報告では睡眠の持続時間や質などいずれも軽減されたという良い評価が多かったとしています。また装置をつけたデータとしては通常よりも平均して30分あまり多くの睡眠をとることができていたとのことです。

▼太陽光、蛍光灯、LEDのスペクトル
光のスペクトル
Photo:中日新聞
研究者によると、スマートフォンやタブレット端末、またLED照明から液晶テレビまでこれらの全てのデバイスの多くに発光LEDが組み込まれているものの光のスペクトルは青色が強いという特徴があるといいます。この青色の光は脳内でメラトニンが分泌を促し脳が覚醒状態を高めることで結果的に不眠の原因になると説明しています。
そこで琥珀色のメガネ、つまり青色のスペクトルをカットしたり軽減することでメラトニンが分泌を抑え自然な眠りにつけるようになるとのことです。

また研究者らはメガネをかける以外でもスマホやタブレット端末の画面を『黄色がかった色』つまりナイトモードすることも有効だと考え方を示しています。このナイトモードは最近のスマホでは端末やアプリで、PCであればWindows10に標準機能として搭載されておりメガネをつけず無料で行うことができるます。

研究者によると琥珀色のレンズについてもう一つ被験者の血圧が下がった効果も確認された睡眠不足の人の高血圧症などの改善に役立つ可能性があるとしています。