火星-12

今週中にも北朝鮮から弾道ミサイルが発射されるなど一部報道がありますが、北朝鮮が発射している複数の弾道ミサイルに付けられている火星や北極星という名前についてどのような違いがあるのでしょうか。

昨年、北朝鮮が発射した複数発の弾道ミサイル。その中には日本上空を通過し太平洋上に落下したものも含まれているのですが、これら弾道ミサイルに付けられる名前はどのような基準があるのでしょうか。

実は非常にわかりやすくなっており、どのような推進剤を使っているのか、何を目的としたミサイルなのかで命名方法が異なります。

▼火星-14
火星-14

例えばよく耳にした火星-12や火星-14といった『火星』シリーズは推進剤に液体燃料を使用したミサイルになります。液体燃料は例えばファルコン9ロケットやソユーズロケットのように事前に燃料を注入しなけばならないものもあり打ち上げまである程度の時間を要します。

▼北極星-2
北極星-2

『北極星』シリーズは推進剤に固体燃料を使用したミサイルです。これは大雑把にいうと私達が遊びで使うロケット花火のようなもので、一般的なロケットでは途中で切り離される補助ロケットとして運用されています。液体燃料のように燃料の注入などの時間がかからず長期間保管できるなど運用上の利点があります。

▼銀河-3 (テポドン3)
テポドン3

『銀河・光明星』シリーズは北朝鮮が主張するには人工衛星を打ち上げに使用するロケットです。これは「テポドン」などと呼ばれていたものが含まれています。また『テポドン』や『ノドン』といった名前は打ち上げられた地点を元にアメリカが命名したものであり北朝鮮ではこのような呼び方はされていません。