今月11日、尖閣諸島周辺の接続水域内で外国籍の潜水艦1隻が潜行しながら航行した問題に関して、この潜水艦は093B型原子力潜水艦(Type 093 submarine、NATOコードネーム Shang Class 商級)の可能性が高いと考えられます。
この問題は今月11日午前、中国海軍の艦艇及び潜水艦が続けて日本の尖閣諸島『大正島』北東の接続水域に侵入し午後に出たというものです。潜水艦について当初日本政府は『外国籍の潜水艦』とし、情報収集能力の精度を公にすることを避けるため詳細は発表していなかったものの、公海上で浮上し中国国旗を掲げたことで「中国の潜水艦だった」と改めて発表していました。
さて、この潜水艦についてどのような艦種なのか発表していないものの093B型原子力潜水艦と考えられます。
こちらが防衛省が発表した公海上を浮上航行する中国海軍の潜水艦です。(画像は見やすく色を強調しました)
この潜水艦についてよく見ると旗が掲げられているセイルの付け根後方に台形状の出っ張り(ミサイル区画)が確認できます。このような出っ張りは潜水艦発射弾道ミサイルを搭載した『094型原子力潜水艦』で確認できるのですが、094型では出っ張りの高さがセイルの半分を占めており、今回撮影された潜水艦とは大きく異なります。
▼094型のセイル後方の出っ張り。尖閣諸島に現れたものとは形状が異なる
093型原子力潜水艦はA型及びB型/G型がありA型にはこのような出っ張りは搭載されていません。また一部中国メディアも侵入した潜水艦は093B型としておりほぼこれで間違いないと考えられます。
▼093B型原子力潜水艦 セイル後方に出っ張りが確認できる
093B型原子力潜水艦は2015年に就役したばかりの潜水艦なのですが、日本はこのような原潜であっても探知することができる能力があることが今回改めて明らかになりました。
さて、この潜水艦についてどのような艦種なのか発表していないものの093B型原子力潜水艦と考えられます。
こちらが防衛省が発表した公海上を浮上航行する中国海軍の潜水艦です。(画像は見やすく色を強調しました)
この潜水艦についてよく見ると旗が掲げられているセイルの付け根後方に台形状の出っ張り(ミサイル区画)が確認できます。このような出っ張りは潜水艦発射弾道ミサイルを搭載した『094型原子力潜水艦』で確認できるのですが、094型では出っ張りの高さがセイルの半分を占めており、今回撮影された潜水艦とは大きく異なります。
▼094型のセイル後方の出っ張り。尖閣諸島に現れたものとは形状が異なる
093型原子力潜水艦はA型及びB型/G型がありA型にはこのような出っ張りは搭載されていません。また一部中国メディアも侵入した潜水艦は093B型としておりほぼこれで間違いないと考えられます。
▼093B型原子力潜水艦 セイル後方に出っ張りが確認できる
093B型原子力潜水艦は2015年に就役したばかりの潜水艦なのですが、日本はこのような原潜であっても探知することができる能力があることが今回改めて明らかになりました。