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北朝鮮の相次ぐ核実験と弾道ミサイルの発射。仮に朝鮮半島で有事が発生した場合、自衛隊による日本人の救助は韓国側が話し合いすら拒否しているため現時点では実施することができません。一方で、日本側は米艦艇に『横付け』する形で救助する方法を考えているそうです。

朝鮮半島有事の際、韓国にいる約5万人あまりの日本人をどのように救助するのか。特に民間空港が利用できたとしても相当な混乱が予想されます。一方で、「自衛隊による輸送機や護衛艦による救助も行われるのではないか」とおっしゃる方もいるのですが、韓国が話し合いすらも拒否しており現時点では自衛隊が直接韓国に入り込み日本人を輸送することはできません。

この問題について読売新聞によると、『2017年秋に日本政府が韓国側に自衛隊の派遣を水面下で打診したところ、海自艦の接岸には同意しなかったが、米軍艦であれば、釜山港への接岸を容認する考えを伝えてきた』という記事を掲載しています。

半島有事の場合、邦人・米国人ら対馬に一時退避 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

この話の信憑性は不明なのですが、仮に護衛艦を韓国に派遣し日本人を救助しようとした場合、『接岸』つまり直接陸地に横付けし日本人を救助することは韓国側が拒否しているとのことです。その上で、日本側は陸地と護衛艦の間に米艦艇を一隻入れる形であれば日本人を救助することができると考えているそうです。ただ、話し合いすらも拒否している韓国がそもそも領海に護衛艦が入ることを許すのか、そのような接岸方法を韓国側が認めているのかは一切不明です。

▼横付けする海上自衛隊の護衛艦。有事の際は港、米艦艇、護衛艦という形で日本人の救助が行われる可能性がある。
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記事ではこれが実施されるのは対馬に近い韓国の釜山港だとしています。仮に有事が発生し民間機で国外に脱出できなくなった日本人は自力で釜山港まで移動し自衛艦による救助を待つ必要があります。


現在の北朝鮮情勢、韓国政府がこれまでとってきた日本側への対応、そして日本やアメリカ政府や動き勘案すれば韓国での救助の遅れや人的被害を「想定外だった」などと主張することはできません。日本人の命よりも『感情』を優先させる韓国への出張や旅行はこのようなリスクが常にあることを一人ひとりが認識する必要があります。