ファルコンヘビー

アメリカでは暫定予算の期限切れにより、実に4年ぶりに政府機関の多くが閉鎖される事態になっているのですが、実はロケットの打ち上げ試験や打ち上げについても作業が停止する事態になっていると報じられています。

先日19日つなぎ予算案について賛成50、反対49で可決に必要な60票に届かず否決されたことを受け、翌20日から一部の政府機関が閉鎖される事態になりました。アメリカではこのような事態が発生した場合緊急を除き直ちに業務を停止しなければならないという決まりがあるのですが、その影響が宇宙にまで及んでいると報じられています。

Космическая лентаによると、ケープカナベラル空軍基地およびケネディ宇宙センターがあるケープカナベラル宇宙基地も同様であり、ロケットの打ち上げを支援している米空軍の業務が停止したため影響がでているといいます。

В США приостановлены космические пуски

▼ケネディ宇宙センター
ケネディ宇宙センター

特に影響を受けているのはスペースXの超大型ロケット『ファルコンヘビー』の打ち上げ、及び打ち上げ試験です。スペースXはこのロケットを今月末に発射するとしていたものの、その前に実施するエンジンの燃焼試験が今回の事態を受け実施することが不可能になったとのことです。

現在、米上院は2月8日までの新たなつなぎ予算案を賛成81票で可決しており、下院で早急に法案を可決し大統領が署名すれば混乱は一時的に解消されます。ただし、2月9日以降は再び予算が失効するため同様の混乱が発生する可能性があります。