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去年11月、韓国と北朝鮮の境界にある板門店で北朝鮮兵士が脱北した事件に関して、この脱北兵士が北朝鮮で何らかの事件に関わっていた疑いがあると韓国当局が発表しています。

韓国の経済紙『アジア経済』によると昨年11月13日、ジープに乗り走って韓国側に脱北した北朝鮮人オ・チョンソン氏について、韓国国家情報院及び韓国軍による尋問が行われた際にオ氏が「北朝鮮で犯罪に関わった。死亡させた事件だ」などと発言していたと報じています。

목숨 건 귀순 배경엔 사망사건 있었다…귀순병 오청성의 고백 (영상) - 아시아경제

▼韓国側が撮影したオ・チョンソン氏の亡命


記事によると、実はオ氏が脱北した理由について『北朝鮮での犯罪関与』だと報じており、今後韓国政府の対応が複雑になるとしています。これは韓国の脱北民法第9条2項では、殺人など重大な政治的犯罪者の場合は保護対象から排除されるというものがあるそうです。ただ、韓国は北朝鮮との犯罪に引き渡し条約を結んでいないため、オ氏を北朝鮮に返還する義務はないとしています。

韓国当局によると、23日「オ氏は保護センターに移送後、今後どのような対応をとるか調査する計画がある」としており、現在北朝鮮で死亡事件に関与していたのかは確認されていないとしています。
オ氏に関しては供述が日によってコロコロ変わるということも当局が発表しており、現在の自身は北朝鮮の少将級の人物の息子だと主張しているとのことです。

今回の報道に関して韓国では「ムン政権がこの兵士を北朝鮮に返そうとしているのではないか」など意見が多く寄せられてとしています。