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韓国メディアによると26日午前7時30分頃、韓国南東部に位置する密陽市(ミリャンし)のセジョン病院で火災が発生し多くの死亡者が出ていると報じられています。現時点で既に39人の死亡が確認されています。

密陽消防署の発表としてこの火災による人的被害は午後1時現在、死亡39人、重軽傷者131人です。この火災について「救急処置室から突然出火した」という報道や「更衣室から出火した」などと幾つか報道があり具体的に出火地点は明らかになっていないものの、同病院の1階から出火したことは間違いないとしています。

この病院は建物全体が黒煙に包まれた本館と、主に入院施設がある別館に分かれています。消防当局によると本館側に100人、別館側に94人の入院患者がいたものの、別館側の94人に関しては避難が行われ全員が救助されました。



本館について当局によると、1階と2階で多くの死亡者が確認され5階の病室で死亡者がでているとしています。また消防隊により火災発生後、約1時間40分後の9時15分頃にはほぼ鎮火することができ、2階以上の延焼は阻止することができたとしています。

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Photo:聯合ニュース

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Photo:聯合ニュース
12時15分現在、消防による全館の一次調査は終了しています。特に本館の1階部分の火災が酷く新たな犠牲者は出ていないか調査が続けられているとのことです。また消防当局によると同病院にはスプリンクラーは設置されていなかったことを確認したと発表しています。

警察関係者によると、火災発生以降多くの病院関係者及び責任者と連絡がとれない状態だとしています。具体的には病院の院長や医療財団の理事長などの責任者が電話に出なかったり電源がオフになっているとしています。

この院長・理事長に関してはその後、午後の時点で記者会見を行い「患者の方、保護者の方には本当に申し訳ない」と謝罪しました。また理事長によると今回の火災は「冷暖房機器2台のうち1台から出火した、また手術器具を消毒する処置室から出火したと話があるものの正確な内容はまだわからない」と説明しています。(参考)

韓国では昨年12月21日、ジム施設が入った9階建てビルで29人が死亡する火災が発生していたばかりでした。このビルでは違法増築やスプリンクラーの元栓が閉じられていたなど防火性の不備が複数みつかっていました。

2018年1月26日 午後19時40分 記事更新に伴いタイトル変更