001A

海軍では航空機を運用できる航空母艦、所謂『空母』を保有している国があります。空母1隻には多くの人が働き人件費だけでも莫大な維持費がかかることが想像できるのですが、今回中国の空母に関してどのくらいコストがかかっているのか関連する記事を紹介していきます。

中国のポータルサイト『新浪』は今月、中国海軍が配備や配備を目指す空母について維持費に関する記事を掲載しました。

养一艘航母有多烧钱?我辽宁舰油费一般国家承担不起|航母|辽宁舰|燃油_新浪军事_新浪网

中国では現在旧ソ連が建造し中国がウクライナ経由で購入した001型『遼寧号』、2017年4月これを元に開発された001A型が進水し、現在2015年より建造が進められている002型が今年2月にも進水するなどといわれています。

002型について『新浪』によるとロシアの専門家は「建造費は700億元(約1兆2000億円)になる」という主張を紹介しているのですが、記事では流石に誇張されすぎているとしており300億元(約5100億円)程度ではないかと主張しています。具体的な建造費は明らかになっておらず、ロシアの専門家は研究開発費を含め導き出しているとも考えられます。

▼遼寧号
遼寧号

001型『遼寧号』そして001A型は通常動力の空母です。記事によると遼寧号は燃料搭載量が6000~8000トンとされ仮に8000トンを満タン給油した場合、1回あたりの重油代は3000万元(約5億1000億円)になるとしています。もちろん1回の給油で半年持つという燃費ではなく、約1ヶ月航海した場合は給油が必要になるそうで6000万元ほど(約10億2000億円)になるとしています。

燃料代だけでも恐ろしいことになっているのですが、空母はそこらの遊覧船ではないので艦載機の維持費とその燃料、乗員の食料、もちろん船体のメンテナンス費用などもかかってくることになります。中国の空母は遼寧号は配備されたものの、実用段階には至っていません。
そのため数字を出すことはできないものの5,500人以上が乗り込むアメリカの『ミニッツ級空母』の場合、全体のコストは1隻あたり年間140億元(約2,400億円)という天文学的な維持費がかかっていると紹介されています。