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死者39人を含む死傷者190人というあってはならない火災を起こした韓国、セジョン病院。警察当局によるとこの火災の出火元は応急処置室内に違法設置された給湯室のその配線が原因である可能性が高いと見ています。

韓国メディアによると、1月27日午前韓国南東部密陽市にあるセジョン病院で火災が発生した件に関して警察当局はこれまで複数の証言があった同病院の本館側1階、応急処置室から出火したとして捜査を進めていると報じています。

전기적 요인으로 불난 세종병원…한 달 전 점검 때 '적합'

記事によると、応急処置室は過去に一部改修され給湯室が設けられていました。実はこの改修自体も違法に設置されたものと見ており、その給湯室に給電する天井に設置された電気配線から出火した可能性が高いとしています。

同病院によると、昨年12月17日電気の安全点検が行われた際に分電盤、配線用遮断器、開閉器、照明設備などの各種電気機器を点検が実施されたものの不備は見つからず『合格』としていました。また病院に設置されている場合が多い非常用発電機及び蓄電装置に関しても不備は見つからないとしていました。

▼火災による犠牲者の合同焼香所
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違法設置、不備だらけの病院

今回の火災を受けてセジョン病院で様々な問題が発覚しています。実は、この病院2012年より以前に無届で病棟の一部を改修し違法増築するなどしており市は是正を求めていたにもかかわらず、火災が発生した時点でも無視し続けていたといいます。

また停電の際に人工呼吸器や非常灯などに給電する大型の非常用発電機に関して、火災当時稼働していなかったことが明らかになっています。この発電機は停電時に自動もしくは手動で始動することができます。

当時入院していた患者については10人が片手がベッドにくくりつけられた状態で見つかったと当局が発表しており、転落防止用と説明されいるものの救助活動が遅れた原因の一つになっていると指摘しています。