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仮想通貨の高騰を受け、仮想通貨を獲得する『マイニング』という処理を行うことが流行っていますが、この処理を核兵器関連施設のスーパーコンピューターで行っていたロシア人職員が拘束されたと報じられています。

ロシアメディア『スプートニク』によると、国営原子力企業「ロスアトム」傘下の『ロシア連邦核センター(RFNC)』の技術者2人が仮想通貨ビットコインのマイニングをするため施設のスーパーコンピューターを使用していたとして治安当局により拘束されたと報じています。

露核兵器施設の職員ら、職場でのマイニングで拘束 - Sputnik 日本

詳細は不明なのですが、2人の技術者はマイニングを行うためスパコンをインターネットに接続。その接続記録を施設の保安部が発見し、マイニングを行っていたことを確認したそうです。拘束された2人については刑事事件として立件されるとしています。

ビットコインを含む多くの仮想通貨はその決済や新規発行をするにあたり『整合性』を保つため、世界にある台帳を再計算しなければなりません。その演算は家庭向けのPCからスマホまで様々な端末で行うことができ、演算を行なってくれた人に対価として一定の仮想通貨が支払われています。これがいわゆるマイニング(採掘)というものになります。

マイニングで仮想通貨を多く得るためには時間あたりの演算速度が高ければ高いほど良いということになるため、スパコンを使用することで大量の仮想通貨を得ようとしていたと考えられます。また電気代の負担もないため利益はさらに多く入ることになります。

ちなみに、ロシア連邦核センターがあるスネジンスクは核兵器の研究と開発を行っている都市でもあるため閉鎖都市に指定されています。