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家庭や企業から排出されるプラスチックゴミ。これらは資源ゴミなどとして回収され国内で全てリサイクルされていると思いきや、その一部については国外に輸出され環境汚染を引き起こしていることが明らかになりました。(写真は参考資料)

聯合ニュースによると先進国で排出された資源ごみ、とりわけプラスチックゴミに関して東南アジアの国々に輸出されており現地で環境汚染が懸念されていると報じています。

中수입금지로 美日英 등 플라스틱 쓰레기 동남아行…적체현상도 | 연합뉴스

記事によると、中国は昨年まで世界で排出される資源ごみのおよそ半分程度、年間700万トン、金額にして6600億円規模のゴミを輸入し処理していたのですが、昨年7月に世界貿易機関に書簡を送り環境保護の衛生改善のためこれら輸入資源ごみの制限措置を行うと宣言しました。これにより今年以降、24種の資源ごみの輸入が全面禁止となりました。

困った日本を含むイギリスやドイツ、アメリカなどの先進国は東南アジアの国に輸出することを決め、プラスチックの輸入量はベトナムが34万トンから55万トン、マレーシアは29万トンから45万トン、インドネシアも12万トンから20万トンに増加したといいます。

プラスチックゴミを輸入することになった国々は中国からの投資によりプラスチックの再生工場が建設されているのですが、将来的にその処理能力が限界に達す可能性がある指摘されています。タイの環境保護活動家は「先進国は自分達で処理するリサイクルシステムを整えなければならない」と述べているとしています。

記事によるとインドネシアでは年間で数百万トン規模のプラスチックゴミが海洋に投棄される可能性があるとも推定されているそうです。