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A型、B型、C型など幾つかの肝炎ウイルスがありますが、韓国南西に位置する全羅北道では飲料水や料理など様々な水として地下水を利用している病院で、水質検査項目にA型肝炎を追加したと報じています。

韓国メディアSBSによると、全羅北道では60の病院・医院では生活用水として地下水が利用されています。そのうち5ヶ所の病院・医院を対象にA型肝炎ウイルスを含む水質検査を実施することになりました。

[전주] 병·의원 60곳 지하수 수질검사…A형간염 추가 건의

この地域では地下水法による水質検査項目にA型肝炎ウイルスの有無について調査するという項目無いのですが、全羅北道医療課長によると全北保健環境研究院と共同で2月中を目処に地下水を利用した飲料水の中にA型肝炎ウイルスの有無を調査を実施するとしています。

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一方で5ヶ所のだけに留まったことについて全北環境運動連合の事務局長は「全病院・医院での調査が必要だ」と訴えています。この地域では病院以外でも食品メーカーも地下水を日常的に利用していることから合わせて調査が必要だと指摘しています。

韓国では2016年にソウル市のクリニックで500人あまりがC型肝炎に集団感染するという事件がありました。

韓国と肝炎

韓国における肝炎に関して国民健康保険公団から提出された「A・B・C・E型肝炎診療の現況」によると人口10万人あたりのA型肝炎診療人数(患者数)は2014年の9.6人から2016年には13.8人と43.9%増加しています。合わせてB型が643.3人から718.5人(11.7%増)、C型が85.5人から97.9人(14.5%増)、E型は0.08人から0.12人(52.3%増)に増加したとしています。(参考)

韓国ではこのような状況になっているものの何故、肝炎患者が増えているのかは明らかになっていません。

感染ルートについてはA型及びE型は経口感染が多く、主に糞便汚染された水や食料を口にすることで感染します。B型肝炎は母子感染と性行為感染、C型肝炎は注射の回し打ちや輸血など血液により感染が広まります。