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先月、韓国の病院で死者47人を含む192人が死傷するという火災が発生した事件に関して、韓国当局は応急室に設けられた給湯室の天井内部配線がショートし出火したと推定されると発表しました。

韓国メディア聯合ニュースによると、192人の死傷者を出したセジョン病院の出火元に関して、焦げ跡の中に電気配線がショートした際に見られる焼き切れた跡が見つかったことなどから、ここから出火したものと推定されるという判断がされているとのことです。

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韓国の国立科学捜査研究院に依頼された調査によると、天井には電灯用とコンセント用の配線があったもののコンセント用の電気配線から出火したと推定される説明もあったとしています。

応急室に設けられ出火元になった給湯室はそもそも違法増築されていました。またこれ以外も無届で病棟の一部を改修し違法増築するなどしており、市は是正を求めていたにもかかわらずこれを無視していたことも明らかになっていました。



今回の火災を受けて病院の理事長の女を業務上過失致死傷および医療法違反の疑いで追加で書類送検した他、申告せずに働いていた当直医ら3人を書類送検、加えて医師や看護師2人は資格が無いにもかかわらず医薬品を製造した薬事法違反の疑いで立件されました。

今回の火災発生で病院も違法、働いていた人間も違法行為を行っていたという事実も明らかになりました。警察は「病院側が過密病床、病院増設などで収益を得たのに対し、建築・消防・医療など患者の安全性がないがしろにしたことで大規模な被害が発生した」と指摘しています。