アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、現地時間21日ミシシッピ州にあるロケットエンジン燃焼施設でNASAが運用を目指す次世代ロケットに搭載するエンジン『RS-25』の燃焼試験を実施しました。
ミシシッピ州南部にあるジョン・C・ステニス宇宙センター。ここにはNASAが保有するものとしては最大のロケットエンジン燃焼施設があります。その試験施設で行われたのはSLS(スペース・ローンチ・システム)という、NASAが運用を目指す有人ロケットのメインエンジンの燃焼試験です。
今回試験に用いられたのは『A-1試験棟』です。燃焼しているのは1基のロケットエンジンRS-25で今回の試験では出力は113%、燃焼時間は260秒で行われました。
次世代ロケットSLSの第一段エンジンとして合計4基から5基のRS-25が搭載されています。RS-25は元々スペースシャトルに搭載されていたエンジン『スペースシャトルメインエンジン(SSME=RS-25)』です。SLSではスペースシャトルを打ち上げたときと比べロケットの重量や加速度、さらにエンジンの搭載位置関係が異なるためRS-25とは若干の仕様変更がされています。
▼燃焼するSLS用のRS-25D(改良型)
スペースシャトルのRS-25とSLSのRS-25の仕様変更点についてNASAによると、エンジン出力に関してはスペースシャトルでは最大で元出力の109%を出せるよう設計されていました。しかし、SLSより重い質量を打ち上げるため元出力の111%で動作するように改良されました。今回はさらに2%主力を上げた燃焼試験になりました。
スペースシャトルに搭載されたRS-25Dというモデルは再使用型のスペースプレーンに合わせエンジンも再使用型になっているのですが、SLSでは打ち上げ後にエンジンは投棄されます。そのため再使用を省いたコストパフォマンスの高いRS-25Eを開発しています。このE型についてはSLSの打ち上げでD型を使い切った後に搭載していく予定です。(SLSブロック1B以降にRS-25Eが搭載されます)
▼SLSの派生型
このエンジンを搭載したSLSの初打ち上げについては当初の計画から相当ずれ込んでおり、2017年4月現在、2019年12月15日を予定しています。初打ち上げでは月を周回する形で無人の有人宇宙船オリオンを周回させ地球に帰還させます。その後のSLSを用いたミッションについても全て『月』そして『火星』となっており、アメリカは再び地球軌道を離れ他の天体に向かおうとしています。
今回試験に用いられたのは『A-1試験棟』です。燃焼しているのは1基のロケットエンジンRS-25で今回の試験では出力は113%、燃焼時間は260秒で行われました。
次世代ロケットSLSの第一段エンジンとして合計4基から5基のRS-25が搭載されています。RS-25は元々スペースシャトルに搭載されていたエンジン『スペースシャトルメインエンジン(SSME=RS-25)』です。SLSではスペースシャトルを打ち上げたときと比べロケットの重量や加速度、さらにエンジンの搭載位置関係が異なるためRS-25とは若干の仕様変更がされています。
▼燃焼するSLS用のRS-25D(改良型)
スペースシャトルのRS-25とSLSのRS-25の仕様変更点についてNASAによると、エンジン出力に関してはスペースシャトルでは最大で元出力の109%を出せるよう設計されていました。しかし、SLSより重い質量を打ち上げるため元出力の111%で動作するように改良されました。今回はさらに2%主力を上げた燃焼試験になりました。
スペースシャトルに搭載されたRS-25Dというモデルは再使用型のスペースプレーンに合わせエンジンも再使用型になっているのですが、SLSでは打ち上げ後にエンジンは投棄されます。そのため再使用を省いたコストパフォマンスの高いRS-25Eを開発しています。このE型についてはSLSの打ち上げでD型を使い切った後に搭載していく予定です。(SLSブロック1B以降にRS-25Eが搭載されます)
▼SLSの派生型
このエンジンを搭載したSLSの初打ち上げについては当初の計画から相当ずれ込んでおり、2017年4月現在、2019年12月15日を予定しています。初打ち上げでは月を周回する形で無人の有人宇宙船オリオンを周回させ地球に帰還させます。その後のSLSを用いたミッションについても全て『月』そして『火星』となっており、アメリカは再び地球軌道を離れ他の天体に向かおうとしています。