チャタリング マウス 修理_1

デスクトップPCでは必要不可欠のハードウェア『マウス』。普段使用しているマウスがクリックしてもダブルクリックになったりドラッグができないという『チャタリング』という症状がでてきたので修理してみることにしました。

同じマウスを長期間使用していると発生することがあるのはチャタリングという現象です。ウィキペディアによると『可動接点などが接触状態になる際に、微細な非常に速い機械的振動を起こす現象のことである。』と難しい説明がされているのですが、要は「シングルクリックしたにもかかわらずダブルクリックになる」「ドラッグしようとしても途中で離したような症状になる」という不具合です。

さて、今回修理を行ったのは2013年12月に購入し2014年1月に故障し不良が認められ一度メーカー交換しているマウス『Mad Catz(マッドキャッツ) Cyborg R.A.T. 7 Gaming Mouse』です。そのため実際に使用している期間は今年で4年目というマウスになります。新しいマウスを買っても良かったのですが、手に馴染むものが少なく「安価なパーツで復活する可能性がある」という修理記事を見かけたので同じように修理してみました。

修理に必要なものは以下の通りです。
精密ドライバー…100円
ハンダゴテ…400円ほど(ワット数で値段が異なる)
ハンダ…100円
オムロン(OMRON) D2FC-F-7N D2F-01F互換品…660円(1個55円)


精密ドライバーやハンダゴテはお近くの100円ショップ、ホームセンターでも売っています。交換する電子パーツ『D2FC-F-7N』はマニアックな専門店でしか売っていないためYahoo!ショッピングなどで購入してください。

チャタリング マウス 修理_2
まず、故障しているパーツを確認する必要があります。多くのマウスでオムロン製の『D2FC-F-7N』というスイッチが採用されているそうです。

D2FC-F-7Nは無印の『D2FC-F-7N』、『D2FC-F-7N(10M)』、『D2FC-F-7N(20M)』というものがあります。3つの違いは耐久性で無印は500万回、10Mで1000万回、20Mで2000万回のクリック耐性となっています。またクリックした音や硬さが若干異なるらしく、元の状態に戻したかったので今回は無印と交換しました。

チャタリング マウス 修理_3
上2つのハンダを溶かしスイッチを取り除きます。ハンダを吸引する装置も100円ショップに売っているのですが、買いに行くのが面倒なので2箇所に当たるようにハンダゴテを当てハンダを溶かし、先端を押し下げる形で故障したパーツを取り除きました。

チャタリング マウス 修理_4
後は、新しく購入したD2FC-F-7Nをハンダ付けしていきます。これで修理完了です。

チャタリング マウス 修理_5
元に戻していきます。

今回の故障修理についてはハンダゴテを使える人であれば誰も修理することができため、難易度は相当低めです。その上で「メーカー修理に出したほうがいいか」それとも「自分で修理したほうがいいのか」は無料で修理・交換してくれる保証期間内なのか、修理に出す場合に発生することがある送料などで判断が別れるかもしれません。

例えばチャタリングでおなじみのロジクール製マウスであれば3年の保証、マイクロソフトのマウスも同じように3年の保証があり、さらにロジクールであれば生産が終了しているマウスに限り現在生産している同等の最新モデルに交換してもらえる場合があります(参考)。
また2年程度使ってチャタリングが発生したのであれば他の部分も劣化している可能性も考えられるためメーカー修理に出し、基盤やマウス本体をまるごと交換してもらったほうが結果的に長く持ちます。
 
もちろん個人が修理したマウスはメーカー保証がは切れてしまうことになるので、何があっても以後は有償による修理にということになります。この点は注意して修理を行ってみてください。