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中国では空母をはじめ大量の駆逐艦を建造するなど海軍力の増強を図っているのですが、かつてから噂されている原子力空母の開発及び保有に関して中国国営企業が関連する発表を行ったと報じられています。

中国共産党中央委員会の機関紙『環球時報』によると、中国国営の造船企業『中国船舶重工集団』は2025年を目処に原子力空母、新たな原子力潜水艦、及び静音性が高い潜水艦、さらに水中無人戦闘システムなど高品質の装備の海軍に納入することを目標に掲げる発表を行ったと報じています。

官方首次确认核动力航母项目 正加快攻关突破_军事_环球网

その中でも今回特に注目されているのは原子力空母に関してで、これまで公に造船メーカーが原子力空母について語ったことはなく、中国が原子力空母の保有計画があるという初めての公式発表になったとしています。

現在中国で建造された空母は『001型』という旧ソ連製の空母を改装した遼寧号、2017年4月に進水した遼寧号の改良型『001A型』があります。また、2015年から建造が始まった002型、今年1月には空母かは明らかになっていないものの大型船舶の造船が始まったとも報じられていました。(参考)

▼001A型空母
001A型空母

2025年という時期を考えると002型は通常動力の空母と考えられ、それ以降に建造される003型というモデルが原子力空母になるのではないかと考えられます。

通常動力ではなく原子力を用いる利点は複数あり、より多くの航空燃料を搭載することができ速力自体も速くなること、またより大量の電力を供給することができるとしています。原子力空母に合わせ電磁カタパルトの使用も視野にいているとしており、中国海軍では遅から早かれこの手の空母を建造し保有するという方向で計画が進められているということは間違いないと考えられます。

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電磁カタパルト