ここ最近、「自分は中国人ではあるが、精神的には日本人だ」などとする精神日本人(精日)の意識の人が増えつつあるといいます。よくわからない精神なのですが、広まりを受けて全国人民代表大会では精日に対し法整備を求める意見もでていると報じられています。
2018年3月6日、現代快報によると、中国で開催中の「両会」(全国人民代表大会・全国政治協商会議)で「精神日本人(精日)」問題に厳しい声が相次いだ。「精神日本人」とは「自分は中国人だが精神的には日本人」と考える人々を指す言葉で、オンライン百科事典・百度百科は「極端な人には自分が属する民族を恨んで日本を崇拝、自身が中国人であることを恥じる特徴も見られる」と説明している。日本を訪れる多くの観光客。その中でも中国や韓国から訪れる観光客が非常に多いのですが、特に近年中国紙では実際に旅行した記事が掲載され「日本はこんな感じ」「こんなところが良い」などと、場合によっては中国と比較するような記事が掲載されることがあります。
Record China
そのような物を見たのか、実際に日本に訪れたのか、テレビや音楽で日本文化に触れたのかについては定かではないものの、精神日本人(精日)という人たちが中国で増えているなどと記事が掲載されています。
記事によると、全人代(全国人民代表大会)で熊思東という人物は「精日分子、精日思潮は民族感情に対する重大な挑戦」などとし「15日間の行政拘留処分と道徳上の非難だけでは足りない」などと発言していたことも明らかになっています。
日本には無い行政拘留処分とは一般的に刑事罰を与えるまでもない軽い罪、例えば喧嘩などに適用されるもので短期間身柄を拘束されるというものです。『15日』というのは行政拘留処分の拘留期間が通常であれば15日以上にはならず精日を正すにはもっと長期間の拘留と教育が必要だと主張しているということになります。
中国メディアによると、日本の文化を好むという「日本好き」を指す「哈日」と「精日」が異なる点は精日では中国や中国人を強く否定する感情を抱いている点にあるとしており「中国など滅んでしまえ」、「中国人などいなくなってしまえ」とまで考えるとしています。(参考)