2月7日、打ち上げ能力が世界最大の超大型ロケット『ファルコン ヘビー』が打ち上げられました。これに合わせて、スペースXは墜落したとのみ報じられたセンターコアの映像を含むショートムービーを先日公開しました。
日本時間2月7日早朝、ダミーペイロードとしてテスラ社の電気自動車を搭載した世界最大の打ち上げ能力を誇るロケット『ファルコンヘビー』の打ち上げられました。ファルコンヘビーロケットは順調に飛行を続け、左右のサイドコアを切り離し中央のセンターコアと2段目の切り離しなど打ち上げ自体はほぼ満足の行く成功となりました。
一方、ファルコンヘビーロケットの特徴であるサイドコア、センターコア(所謂補助ロケットと中央の第一段ロケット)の回収も実施されたのですが、洋上で回収されるセンターコアについては着艦が成功したのか失敗したのかが明らかにされず、少し時間を置いてから失敗したと発表されました。
こちらがスペースXから公開された同ロケットのショートムービーです。
センターコアについては大気圏内で減速のため再燃焼させる3つのエンジンのうち2つが動作しなかったとしました。これは点火補助液(Ignition Fluid)が尽きていたことにより実施できなかったというもので、センターコアは洋上に設けられた無人船まで誘導されたものの「無人船から約100mの海中に時速約490kmで突っ込んだ」と報じられていました。
こちらがショートムービーから切り取ったセンターコア墜落の瞬間の画像です。映像を見る限り「無人船から約100mの海中に時速約490kmで突っ込んだ」と報じられていたことは正しくはなく、予想では50m程度離れた位置にもっと遅い速度で落下していたと考えられます。誤差が生じた理由は定かではないものの、ロケットから送信されてきた最後のデータやレーダーで捉えられた最後の観測データから推定値として発表されたためと考えられます。
この速度で激突されては無人船も無事ですまなかったと考えられるのですが、宇宙から極超音速で落下するロケットをさらにエンジンが正しく動作しないという非常に困難な状態下、この位置まで正確に誘導させることができるという技術の高さを別の意味で見せつける結果にもなりました。
ちなみに、ショートムービーの説明によると、今回の打ち上げ費用は打ち上げ能力としてはファルコンヘビーに次ぐデルタⅣヘビーロケットの1/3で行えたと主張しています。
一方、ファルコンヘビーロケットの特徴であるサイドコア、センターコア(所謂補助ロケットと中央の第一段ロケット)の回収も実施されたのですが、洋上で回収されるセンターコアについては着艦が成功したのか失敗したのかが明らかにされず、少し時間を置いてから失敗したと発表されました。
こちらがスペースXから公開された同ロケットのショートムービーです。
センターコアについては大気圏内で減速のため再燃焼させる3つのエンジンのうち2つが動作しなかったとしました。これは点火補助液(Ignition Fluid)が尽きていたことにより実施できなかったというもので、センターコアは洋上に設けられた無人船まで誘導されたものの「無人船から約100mの海中に時速約490kmで突っ込んだ」と報じられていました。
こちらがショートムービーから切り取ったセンターコア墜落の瞬間の画像です。映像を見る限り「無人船から約100mの海中に時速約490kmで突っ込んだ」と報じられていたことは正しくはなく、予想では50m程度離れた位置にもっと遅い速度で落下していたと考えられます。誤差が生じた理由は定かではないものの、ロケットから送信されてきた最後のデータやレーダーで捉えられた最後の観測データから推定値として発表されたためと考えられます。
この速度で激突されては無人船も無事ですまなかったと考えられるのですが、宇宙から極超音速で落下するロケットをさらにエンジンが正しく動作しないという非常に困難な状態下、この位置まで正確に誘導させることができるという技術の高さを別の意味で見せつける結果にもなりました。
ちなみに、ショートムービーの説明によると、今回の打ち上げ費用は打ち上げ能力としてはファルコンヘビーに次ぐデルタⅣヘビーロケットの1/3で行えたと主張しています。