空中発射弾道ミサイル_1

ロシアのプーチン大統領により今月発表された5つの新兵器。その中にマッハ10で飛行する戦闘機搭載型のミサイル「キンジャール」というものがあります。先日このミサイルの発射試験映像が公開されました。

プーチン大統領により発表された「キンジャール」は、大型の戦闘機で運用されるもので『超音速ミサイル』などと表現されていたため、敵機を撃墜する超音速空対空ミサイルと認識していたのですが、実はそうではなく核兵器を搭載可能な対地及び対艦攻撃用の空中発射弾道ミサイル(ALBM)だったことが明らかになりました。


こちらが「キンジャール」の発射試験です。具体的にどのような性能があるのか見ていくと飛行速度は12,240km/h(マッハ10)射程2,000km、先端には通常弾頭もしくは核弾頭を搭載可能としています。ロシア国防省によるとキンジャールの試験運用は2017年12月1日よりMiG-31飛行隊に配備しており、既に250時間の訓練飛行を終えたとしています。

また攻撃目標に対して敵の防空網の外から発射することができ、ミサイルが防空網に入ったとしてもレーダー探知及び回避機能、そして優れた機動性があるためミサイル防衛網を突破することができると主張しています。この弾道ミサイルについては既に実戦配備済みとのことです。