銀河

私達の太陽系が属する天の川銀河、そしてお隣のアンドロメダ銀河など観測可能な宇宙には数え切れないほどの銀河が存在していす。実はこれらすべての銀河は大きさに関係せず10億年に1周してることが明らかになったと発表されています。

天の川銀河のように円盤状のものから衝突し2つに別れたような銀河、球体のような形をしているものなど、いくつか見かけ上の違いはあるのですが、その中でもキレイな形をしている円盤銀河(渦巻銀河などの総称)に関して大きさや質量には関係なく共通して約10億年に1周していることがオーストラリアの国際電波天文学研究センター(ICRAR)の研究により明らかになりました。

全ての円盤銀河は10億年に1回の周期で回転していることが明らかに - GIGAZINE
All disk galaxies rotate once every billion years | Astronomy.com


この研究は今月9日、王立天文学会で発表されたばかりのもので研究者のゲルハルト・モイラー氏によると銀河の外側にある中性水素の視線速度を計算した結果、銀河は見た目の大きさや推測された質量には一切関係なく約10億年に1周していることが明らかになったとしています。

天の川銀河を含め円盤銀河は内周と外周の公転は同期しています。これは太陽系の惑星のように内側の惑星は自転速度が速く、外側になるほどゆっくり公転するという動きではなく、まるでCDやDVDと同じように銀河もくるくると回転しているというイメージです。

その上で、過去に国立天文台が天の川銀河における公転速度を測定した結果があるのですが、こちらの研究では太陽系は銀河の中を秒速240km(864,000km/h、地球の公転速度が約108,000km)で公転しており「2億年で1周する」と発表していました。(参考)

今回の研究と比較すると実に8億年というあまりに大きすぎる誤差があるのですが、なぜこのような差が発生してしまったのか。「天の川銀河だけが例外」とは考えられず、まずは今回研究結果が正しのか研究者の間でも再度観測が行われることになると考えられます。