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老化に伴い筋力の衰えで転倒しやすくなったりと様々な症状が出てくるものですが、今回病院に運ばれた男性は全く別の理由で転倒を繰り返していたことが明らかになりました。なんと脳に9cnほどの空洞が存在していたというものです。

この男性は数カ月前から平衡感覚が悪く、転倒をくり返していたため、医師に相談していたとのことです。検査を行う3日前になると、男性は突然左脚、左腕に力が入らなくなったと医師に訴えました。医師は症状から脳卒中を疑っていたようですが、CTスキャンを行ったところ、脳の右前頭葉に直径9cmほどの大きな空洞が存在していることを発見しました。

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今回病院に運ばれ症状が明らかになったのはアイルランド人の84歳の男性です。男性は日頃から平衡感覚がおかしく転倒するなどの症状をみせており、精密検査が実施される数日前には左半身に力が入らないなど明らかな異常を見せていたといいます。

その後病院でCT、及びMRI検査を受けたところ脳の右前にあたる右前頭葉に存在してはいけない空洞があったというものです。空洞のサイズは縦横9cmほど。

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医師の診察によると、副鼻腔に良性の腫瘍が存在しくしゃみや大きく呼吸する度に脳内に空気は漏れ出すものの漏れ出した空気が鼻側には排出されないという弁のような役割をしてしまい脳内に空気が留まり続けたと判断されました。

この手の例は過去にも報告されているらしく、一般的に腫瘍を取り除き溜まった空気を排出することで脳内の空洞が縮小する傾向が見られるもののこの患者については高齢であることなどを理由に投薬による治療を行うことになりました。結果的に数ヶ月後には身体の異常は無くなり元の生活ができるようになるまで回復したとのことです。

ちなみに脳がここまで穴が空いてしまっては様々な症状が出てきそうなのですが、血液検査は問題はなく、視覚障害や言語障害も無く、顔面が動かないなどとマヒ、そして記憶面も特に異常は見られなかったとしています。