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今月22日、イタリア北西部で突如として爆発音のような音響が響き渡り学校などでは避難が実施されるなど出来事がありました。実はこの爆発音は同国の戦闘機『ユーロファイター』が発生させたもので当時、旅客機を追っかけるため音速飛行を実施していたといいます。

イタリアの複数メディアによると、スイスとの国境に近いイタリア北西部で22日午前11時30分頃広い範囲で爆発音のような音響が2回響き渡り、イタリア最大の都市ミラノの含む広範囲で同様の報告があったと報じています。

Strane esplosioni nei cieli, psicosi in Lombardia: erano jet militari in volo dopo allarme dirottamento - Repubblica.it

その後、明らかになったこととしてイタリアの戦闘機がこの空域を飛行しておりこの戦闘機が音速を突破したことで発生した衝撃波が爆発音として地上で観測されたことが原因でした。何故、イタリアの戦闘機は都市部上空で音速飛行をしていたのか。実は通信が断絶したボーイング777-300を追いかけていたことが原因でした。

当時、航空管制塔から通信が断絶され応答しないエールフランス航空ボーイング777が飛行しているとイタリア東北部のイストラナ空軍基地に連絡が入ったらしく、直ちに2機のユーロファイター・タイフーンが離陸しました。つまり、このボーイング777はハイジャックされた疑いがあり、状況を把握する必要があるため大急ぎで現場に急行しました。

結果的に無線装置に何らかの異常が発生し応答することができなかったらしく、急行したユーロファイターのパイロットによりその場で360度水平旋回するように求められ、ハイジャックされていないなど状況を把握したのち帰路についたといいます。

実はこの手の飛行は年に1回程度発生しているらしく、イタリアではそう珍しいものでもないといいます。ただ、今回の衝撃波は過去の音よりも遥かに大きかったとされ、あるネットユーザーは爆発が50m先で発生したかのような音で地面が揺れ窓ガラスが振動していたといいます。また外にでて確認する人が多くいたと話しています。

その様子を撮影した動画が公開されていたこともあります。

▼通信が断絶したボーイング777とドイツ空軍のユーロファイター・タイフーンの様子

また同様の事案で発生したユーロファイターによる衝撃波の音が公開されています。(5秒と42秒あたり、音量に注意してほしいとのこと。)