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先日、イエメンから発射されサウジアラビアの首都リヤドを含む国内に飛来した7発の弾道ミサイルについてサウジアラビア政府が改修した弾道ミサイルを初めて公開しました。

公開された弾道ミサイルは現地時間、3月25日夜~26日にサウジアラビアの首都に飛来したものです。イエメンからは合計7発の弾道ミサイルが発射されうち3発が首都リヤドに、4発が他の3都市をターゲットに打ち込みました。

サウジアラビア軍はこの全てのミサイルをパトリオットミサイルにより迎撃したもののその破片が当たるなどして1人(エジプト人)が死亡し数名が負傷したとされています。サウジアラビアではこれまでもイエメンからの弾道ミサイル攻撃に曝されており、その度に迎撃していたものの弾道ミサイルにより初めて死者がました。

胡塞武装所用导弹剑指伊朗 沙特扬言报复_网易新闻

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こちらがサウジアラビア政府が発表したイエメンが発射した弾道ミサイルです。この弾道ミサイルはBurkan-2(Volcano H-2などとも呼ばれている)というもので、スカッドミサイルを改良した派生型と考えられています。

公開された写真イランの国旗があるように、実はイランから輸入さたものまたはその技術で開発されたものとしており、弾道ミサイルの先端小さくすることで大気圏再突入時の安定性を増し着弾誤差を少なくする他、弾頭の速度を早くするなどして迎撃をより困難にする技術が含まれており、同様のものはイランのShahab-3、Qiam 1で採用されています。

ちなみにこのような弾頭の弾道ミサイルは北朝鮮が保有する例えば火星12でも採用されています。

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イエメンは国内でサレハ前大統領を支持する一部軍とシーア派系反政府勢力「フーシ派」、現在の政府軍及びハディ大統領を支持する軍との内戦状態にあり、現政権はサウジアラビアを中心とするアラブ連合軍からの軍事的なサポートを受けているため反政府勢力からの攻撃に曝されています。

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