AAV7

最近ニュースなどで日本版海兵隊が組織されたなどと隊員の姿が映しだされていましたが、その隊員らが乗り込むのはAAV7「アムトラック」という車両です。水上をゆっくり動く姿は何か心細い気もするのですが、陸上では予想外な機動をみせることができるそうです。

AAV7に関しては1960年代に開発が始まり導入されたのが1972年です。その後は改修されるなどして現在まで複数の派生型が誕生しています。その近代化改修型であるAAV7A1の導入に関して国内では「時代遅れの旧式だ」などと反発がありました。
それ以外にも問題とされているのは水上での機動力です。水上での最高速度は僅か13km/hしかでません。「これでは狙い撃ちにされる」と指摘もされているのですが、今回はゆっくりとしか動くイメージがないAAV7についてこちらの映像を紹介します。



こちらの映像はインドネシア海軍がショーで行っているというAAV7の激しい入水映像です。AAV7はその見た目にそぐわず陸上では72km/hの速度を出すことができ軽快に動き回ることができます。もちろん、このような入水はショーでのみ行われていると考えられます。


アメリカでは1000台を超える車両が導入され今も運用されているのですが、過去にAAV7に変わる新しい水陸両用装甲車の開発が進められていました。しかし、オバマ政権で軍事予算削減を理由に撤回、開発計画は凍結されました。一部情報サイトによるとアメリカでは2030年代までAAV7の運用を予定しているとのことです。