V-280

アメリカ陸軍で運用されているヘリコプターを将来的に置き換えるため開発が進められているのはV-280 バローという機体です。この機体は昨年末に初飛行しており現在は空中での飛行試験が続けられています。

アメリカ陸軍が運用している1,000機を超えるUH-60 ブラックホークや攻撃ヘリコプターを置き換えるため2020年代後半の運用に向け開発が進められているのは、V-22いわゆる『オスプレイ』を開発したベル・ヘリコプター及びF-35などを開発したことで知られるロッキード・マーティンです。


こちらがベル・ヘリコプターから発表されたV-280の最新の映像です。この機体はV-280の試作機『N280BH』。動画によると、飛行速度は80ノット(約150km/h)、高度は1000フィート(約300m)で40ノット(約75km/h)での着陸など各種試験が行われたとしています。

同じく、次世代のヘリコプターとしてシコルスキー航空機とボーイングが開発する『SB >1 デファイアント』も開発がすすめられており、将来的にどちらかの機体が採用されることになっています。

何れの機体も従来のヘリコプターよりも最高速度が早く、さらに長距離を移動できるという特徴があります。V-280に関しては巡航速度520km/h、最高速度560km/h、最大飛行距離3,900km、戦闘行動範囲930~1500kmとしており、従来のブラックホークと比べ飛行速度は250km/h速く、1,700kmも遠くまで飛行できるという性能があります。