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交通量の多い道路を無理やり横切ったり、信号が赤にもかかわらず横断をはじめなど所謂『中国式横断』が社会問題になっている中国。さまざま案がこれまで登場し運用されてきたのですが、今回は水を使った新たな装置が開発されたと報じられています。

中国メディア『雪花新闻』によると今月18日、湖北省黄石市に赤にも関わらず横断を始める歩行者に対して『霧』で撃退する装置が設置されたと報じています。

湖北推闯红灯喷水雾"神器":可人脸识别 无安全问题(图) - 雪花新闻



記事によると、この装置は約130万元(約2200万円)で開発されたもので黄色い支柱にはセンサーが搭載されており、赤信号でここを通過しようとしたときに霧吹き状の水を噴射するという装置です。また、この装置とあわせて赤信号で横断した人を撮影し顔を認識する装置も別途開発されたとしています。

黄石市の公安局によると、まず横断歩道に置かれた霧を出す装置については子供に影響がでないように高さが80cm、水温は26度以下。吹き出す水に関しては「キレイな水道水」としており汚染などの心配はないと説明しています。
また信号無視者を撮影するシステムについては、撮影された映像から顔認識により識別し大型スクリーンで晒す以外も不法労働者などを探すシステムとしても運用されるといいます。

また信号無視を繰り返す歩行者については顔認識により個人の社会信用に影響があるという趣旨の説明がされています。この個人の社会信用に関しては現在中国が2020年の実施を目指し試験的に運用しているものになります。
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ちなみに、水を使って横断歩道者を撃退する案については2014年に当時の高校生が『噴水・信号連動装置』を開発し採用されていました。