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私達、生き物は活動する過程でケガを負ったり筋肉の炎症などは避けては通れません。そんなよくある慢性的な痛みに関して、マウスを用いた実験では空腹時にはこれら痛みが抑えられるということがわかったとしています。

激しい運動により筋肉の炎症を起こした時やケガをした時など、完治するまでの間、慢性的な痛みを伴うことがあります。通常、このような痛みを抱えているときは、痛み止めの薬を飲んだり、湿布を貼ったりして、痛みに対処するものです。ペンシルバニア大学のアンバー・アルハデフ氏らによると、空腹時であれば、ケガや炎症などによる慢性的な痛みを感じなくなることが、マウスの実験で示されたそうです。

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今回行われた研究では、マウスが感じる痛みに関して24時間餌を与えらなかったマウスと定期的に餌を与えられたマウスでどのような差(反応)があるのか研究されました。それによると、空腹時のマウスは慢性疾患やケガによって感じる炎症痛を感じないことがわかったとしています。

信じ難い研究なのですが実際にマウスの脳の調査されており、空腹を知らせるAgRPというタンパク質が脳内で発現しニューロンを刺激すると、代わりに痛みを感じる信号が抑制されてしまいあたかも痛みが収まったかのような効果が出てくるなどとしています。

ただ、この手の鎮痛効果は「炎症の痛みを感じる信号」に限られており、一時的に熱を加えた痛みや力が加えられた痛みに関しては全く効果がないとしています。

マウスにこのような鎮痛効果があるということは当然私達人間にもあると考えて良いと思われるのですが、そもそも程度空腹が必要なのか。マウスでは24時間としており、私達人間であればとっと治療して早めに傷を直したほうが結果的に痛みが早く収まるものと考えられます。