SpotMini

アメリカのボストン・ダイナミクスは開発を進めていた最新の4足歩行ロボットSpotMiniを販売すると発表したと報じれています。
 

元Googleの、現ソフトバンク傘下のBoston Dynamicsが、四脚ロボット「SpotMini」を2019年にも発売すると発表しました。SportMiniは現在のところプロトタイプが10体存在していますが、年内には100体の量産型SporMiniを製造するとしています。

Engadget

同社が開発を続けていた4足歩行ロボットの最新型として現在開発されているのは『SpotMini』です。SpotMiniは家庭向けとして2016年6月に初めて発表されていたものの、2017年11月には配線や構造が外からは見えない現在の姿となった新型SpotMiniが発表されていました。



現在のところ新型SpotMiniは法人向けに販売されるといわれおり、価格や具体的に何ができるかなど性能は明らかになっていません。最近投稿された動画では腕のようなものを搭載しドアを開ける様子や、自立走行し階段を上り下りする映像も公開されていることからこれらの機能はオプションとして搭載されることも考えられます。



同社のロボットはアメリカ国防総省の国防高等研究計画局『DARPA』や米軍の資金提供を受け軍用の輸送・偵察ロボットとして開発が進められていたものの、騒音などの問題から結局採用されることはありませんでした。
この間、グーグルの親会社であるアルファベットが買収したものの手放され、2017年6月に大手通信事業者ソフトバンク株式会社が日本のロボット開発ベンチャー『SCHAFT』とアメリカの『ボストン・ダイナミクス』を買収しました。

ボストン・ダイナミクスはマサチューセッツ工科大学からスピンアウトし1992年、元MITのマーク・レイバート博士らにより設立されました。レイバート博士のロボット工学技術はSONYが開発しているAIBOやその他のヒューマノイドロボットにも導入されています。

ただ、極めて優れた姿勢制御技術があるロボットが開発された一方で、ロボットは市販されることもなく、過去にコンテストに出場したことがある程度で他に利用されたこともないという状況が続いていました。