加里王山スキー場_3

今年行われた平昌五輪の種目『アルペンスキー』が実施された龍平リゾートのコースに関して、現在土砂崩れが発生する恐れがあるとして災害危険地域になっていると韓国メディアが報じています。

韓国メディア『聯合ニュース』によると、平昌五輪でアルペンスキーが行われたコースに関して韓国の山林庁は該当するコースについて『地すべり安全管理対策』を用意し、コースの復旧及び災害の発生を防ぐため関係機関にこれを通知したと報じています。

정선 알파인 경기장 산사태 안전관리대책 시행한다

加里王山のアルペン競技場_1
▲雪解け水が勢いよく流れる加里王山(カリワンサン)アルペン競技場のコース

五輪会場となったコースで一体なにが起こっているのか。記事によると、最近アルペンスキーに対して安全診断シミュレーションを行った結果、1時間当たり75mm以上の雨が降るとゲレンデ中間下の急斜面で土石流が発生し、ベースにあるホテルといった施設を土石流が突き抜けそのさきに川にまで土砂が流れ込む可能性があることがわかったとしています。
そのため、豪雨が発生しやすい梅雨を迎える前に山林庁としては災害安全管理システムを構築しコースの緊急調査と補強などの緊急災害防止を推進することになったとしいます。

▼スキー場全体の様子。土石流が発生した場合、ベースの施設にも危険が及ぶとシミュレーション結果がでている。
加里王山スキー場

また今後行われる『地すべり安全管理対策』の『コースの復旧及』ではコースは完全に閉鎖するというものになっており、斜面を可能な限り建設される前の状態に地形などを復旧させた後、樹木を植えるという内容に決定されているとしています

ただ、どのように復旧させるのか、その前に苗どころか江種をまく養苗場すらも用意されておらず、復旧を実施するまでにも最低でも1年以上、本格的な復旧は早くても2~3年はかかるとされ国内でも問題があると指摘がされているといいます。

加里王山アルペン競技場はもともとスキー場として作られた施設ではなく平昌五輪のため建設されたスキー場です。建設のため保護林の5万8000本の天然木が伐採されていました。
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