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世の中には自分をタイムトラベラーなどと主張し「20XX年には核戦争が勃発する」などと言い出す人間がいます。今回現れた自称タイムトラベラーは「3812年の火星に行ってきた」という女性です。手には火星で撮ったと主張する写真があるのですが、完全に作りモノであることがわかります。

海外の複数メディアによるとYoutubeのApexTVというチャンネルにメアリーという女性が3812年、つまり38世紀の火星の写真を撮って帰ってきたという女性が現れたなどと報じています。

«Гостья из будущего» показала интригующее фото Марса из 3812 года – ФОТО, ВИДЕО


非公開の場所で行われたというこのインタビュー。映像では15分40秒あたりから自身が3812年の火星で撮ってきたという写真を公開します。

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こちらがその写真です。女性によると多くの建物がある砂漠を見てすぐに写真をとったとしています。火星の印象については「火星に到着した宇宙船や多くの建物を見ることができます。火星は非常に面白かったが、それと同時に怖いところでもあった」と感想を語っています。

このメアリーという女性は本当に火星に行くことができたのか。この写真がすべてを語っています。
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この手の分野に詳しい人ならば1秒もしないうちに完全に作りものだということがわかります。まず左側に写っているカプセルのようなもの。これはマーズ・ワンが過去に公開していた火星移住計画のCG映像から切り出したものです。

▼マーズ・ワンのCG
マーズワン

そして右下。何かドーム状の施設が映し出されているのですが、こちらも確かNASAかマーズ・ワンが公開したCGです。
▼CG(詳細は不明)
マーズワン_2

そして写真の中央。背後に写っているビルのようなものも火星関連のCGで見た記憶があります。いずれにしても写真に描かれているのはグーグルで検索して出てきた画像を寄せ集めて作っただけという仕上がりになっています。

いつの時代もこの人間のように「私はタイムトラベラー」などと平気で騙すような人がいます。特に近年はこの手の合成が簡単に行うことができ、YoutubeやSNSといった媒体を使い世界に発信するという半ば売名行為をしているような人間も出現しています。