2015BZ509

最近発見された2015BZ509という木星軌道に近いところを逆公転している小惑星について、コンピュータシミュレーションの結果、太陽系の外側の惑星系から飛来た『恒星間天体』で太陽の重力に捕獲された可能性が高いことがわかったと報じられています。

国内外の複数メディアによると2014年11月26日(記事では2015年に発見されたと書かれている)、アメリカのハワイ島にあるハレアカラ天文台で偶然に発見された小惑星2015BZ509について、太陽系とは異なる惑星系で形成された小惑星の可能性が高いと研究結果が示されたと報じられています。

太陽系外から移住? 3年前発見の小惑星 - 産経ニュース

この小惑星は元々は地球に衝突する可能性のある『地球近傍天体』を観測していたところ偶然に発見されたもので、その後の観測の結果、太陽系の惑星や小惑星の回転方向とは逆回転で公転しているという極めて珍しい天体であることがわかりました。

正しくは日本語での直訳では『逆行性共軌道小惑星』というジャンルに分類されるらしく私達の太陽系でこのジャンルに分類されている小惑星は2015BZ509以外無いとしています。(逆行小惑星は彗星などを含めいくつか存在しています)

▼2015BZ509の軌道

この小惑星に関してフランスなどの共同研究チームが、なぜこのような不思議な軌道を描くようになったのか100万通りの筋書きを想定しコンピュータを用いた解析を行った結果、「太陽系の誕生直後には既に現在の軌道に近いところにあったとみられるものの、太陽系と同時にできたとは考えにくくいという結果がでた」として外部、つまり他の惑星系からはじき出された天体が太陽系に偶然捕獲された恒星間天体と結論づけたとしています。

この惑星については離心率(太陽を中心とした円の形、0が円に近く1やそれ以上になるにつれ放物線のような形軌道になる)が0.38と小さいという特徴があります(水星の離心率は0.20、地球は0.01)。また11年と半年ほどで太陽を一周していることがわかっています。

恒星間天体は2017年10月に初めて観測史上初の「オウムアムア」が発見されていました。仮に2015BZ509が恒星間天体であることに間違いないという研究発表が続くのかは不明なのですが、極めて貴重な天体が私達の太陽系にずっと居続けていたということで将来はサンプルを求め本格的な小惑星探査が行われる可能性も考えられます。

ちなみにオウムアムアの場合、離心率は1.19となっておりこの天体が太陽系に戻ってくることは二度とありません。
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