モナザイト

韓国で販売されていたベッドのマットレスから天然の放射性物質『ラドン』が基準値超えで検出されている問題に関して、モナザイト(モナズ石)を扱う66箇所の事業所について雇用労働部による実態調査がお行なわれることになったと報じられています。

韓国メディアSBSによると、先月31日雇用労働部がモナザイトという鉱物を扱うマットレスメーカーを含め国内の66の事業所について従業員の健康被害を含めた実態調査に着手したと報じています。

노동부, '라돈 방출물질' 취급 사업장 66곳 실태조사 착수

この問題は、韓国では地盤の関係から放射性物質ラドンが多く放出されているものの、明らかにおかしな高線量が確認されたことを機に調査が行われ、ベッドマットレスから放射性物質ラドンが放出されていたという問題です。

これは韓国メーカー『DAIJIN』が製造していたマットレスではマイナスイオン効果を謳い放射性物質ウランやトリチウムを含むモナザイトという鉱物を使用していたことが明らかになりました。結果的にマットレスからは気体状の放射性物質であるラドンが放出され私達が吸い込むことで肺などを中心に内部被曝をもたらします。(WHO 屋内ラドンハンドブック 公衆衛生的大局観 国際保健機関)

その後も調査が進められ、DAIJINを含む国内の66の事業所がモナザイトを使用した製品を作っていることが明らかになり、今後3ヶ月かけ問題が発見された場合は労働者の健康保護措置を行う予定だとしています。

韓国ではこれまで事業場における放射性ラドンの基準値は設けていなかったらしく、国際基準として暫定として600ベクレル/hに定めました。これは従業員が週5日、8時間労働で計算すると国際基準10mSv以下になるという国際基準から作られたものだと説明しています。