LHA-4

海外メディアによると、アメリカで退役したタラワ級強襲揚陸艦に関して、廃棄するのではなく日本の海上自衛隊に移譲することができる内容の法案が提出されていると報じられています。

米議会で、「退役した」揚陸艦を日本へ移譲することが提案された。しかるべき法案を議会に提出したのは、共和党のマイク・コナウェイ議員。

法案の趣旨説明に関する資料には「法案は日本への揚陸艦の派遣を承認し、不安定さの増加がみられる地域での自国の安全保障を強化するために必要な手段を我々の親密な同盟国に提供する」と述べられている。

スプートニク
これはロシアメディアSputnik日本語版やいくつかの海外メディアが報じているもので、日本周辺における安全保障を強化するため、そして自然災害が発生した場合の人道的支援を提供するのに役立だろうという理由を挙げ引退した強襲揚陸艦の日本への移譲を認めるべきだという内容になっているとしています。

その対象になったタラワ級強襲揚陸艦4番艦ナッソー(LHA-4)は全長約250m、排水量4万トン(満載)の強襲揚陸艦で固定翼機は6機程度、ヘリコプターは20機程度、艦尾には『ウェルドック』という水上に部隊を展開できる開閉式の扉があり大型のエアクッション艇であるLCACなどを展開し、上陸させる能力があります。乗組員約900人に加え海兵隊を1,900人を搭乗可能です。



ナッソーは1973年に起工し1979年に就役、2011年に退役しています。2013年にはCoalition of Hopeという団体に人道支援船として寄贈する計画があったとも記載されています。

アメリカ海軍における強襲揚陸艦に関しては次級としてワスプ級強襲揚陸艦、そしてアメリカ級強襲揚陸艦が就役しており、今後何十年も運用していく上では老朽化という最大の懸念があり遅かれ早かれ大規模な改修が必要になってくるものと考えられます。

もちろんこの法案はナッソーを日本に移譲できるようにするというものであり、可決されたところで日本が導入するというものではありません。