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スマホゲームやPCゲームでは現金や電子マネーでゲーム内で『クジ』のようなものを引きゲームを進める上で有利になるアイテムや見た目がカッコよくなったり可愛くなるアイテムを排出する『ガチャ(ルートボックス)』が存在するのですが、この課金システムについてベルギー政府は賭博法に抵触するとして違法であるという声明を発表しました。

ベルギーのKoen Geens法務大臣は、『FIFA 18』『Overwatch』『Counter Strike:Global Offensive』、3つのゲームタイトル内で販売されるルートボックスが賭博法でいう「game of chance(偶然性の働くゲーム)」に該当するとして、違法であるとの声明を発表しました。

Engadget
近年、特にインターネットに接続し他のプレイヤーと対戦したり協力プレイするゲームというのが大量に製品化されていますが、これらオンラインゲームに当たり前のように組み込ま割れているのは欧米では『ルートボックス』、日本では『ガチャ』という課金システムです。

厳密に言えば双方は若干異なるものの、クジのように「何が当たるか分からない」という点は一致しており各国でこの手の課金システムについて法律に抵触する可能性があるとして問題視され始めています。

そんな中ベルギー政府はルートボックスという有料クジについて賭博法に抵触するとして法律に違反していると法務大臣が判断を示しました。また、対応しない場合は「最高5年の懲役刑と80万ユーロの罰金を科す」と宣言しており直ちにこの手のルートボックスを削除するよう求めました。

今回違法とあえて宣言した理由については特に若者世代に影響を与えている可能性があるという判断が強かったとみられ、中毒性のある賭博がスマートフォンやPCを介して接触しており決して容認できるものではないとしています。


ガチャやルートボックスなどと言われる課金システムについては、最近ではiPhoneなどを販売しているAppleがゲーム内におけるガチャやルートボックスでは目的のアイテムを引ける確率を表記しない場合はアプリを削除するとし一部のゲームでは表記がされるようになりました(参考)。しかし、根本的な解決には全くなっていません。
また、例えば1%のレアアイテムが入手できる1回300円の有料ガチャであれば少なくとも100回(3万円)ガチャを行えば100%目的のアイテムを入手できると勘違いしている人も多く(参考)、誤った認識のまま課金を続けているという問題もあります。

日本国内ではこの手のガチャについて風当たりが強まっている件について一部事業者が『有料ガチャの自主規制』などと規制を設けたものの中身はザルのようなほとんど意味のない内容になっています。

有料ガチャ規制、実は抜け道だらけ : ZAPZAP!