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中国の複数メディアによると、今月8日広東省を襲った豪雨により信号用に設けられた配電設備から漏電により高校生が感電死する出来事があったと報じられています。同省では他にも感電死の疑いのある死者が複数いるとのことです。

中国オンラインニュースサイト『澎湃新闻』によると今月8日午後、広東省広州市白雲区で17歳の高校生が突然気絶し病院に運ばれたものの死亡するという出来事があったと報じています。その後、病院側は感電したことにより死亡した可能性が高いと判断し『感電死』と死亡診断書に記載していたといいます。

广州暴雨身亡学生系回家路上罹祸,医院死亡证明推断称电击伤_绿政公署_澎湃新闻-The Paper

いったい何が原因で路上で感電死してしまったのでしょうか。8日夜に警察当局は死亡事故が発生した現場を調査したところ感電するようなところは無かったとして、なぜそのような事故が発生したのかは調査には時間がかかるなどと発表していました。

▼救助を行った男性
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その後、高校生の親が現場に信号機を動かしている機器があるのに気づき、中をみたところ普通の電源タップや基盤が置かれており漏電しやすい状態になっていたことが明らかになりました。また内部には泥のような物が溜まっており浸水していたことはほぼ間違いないと考えられます。

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実は広東省ではこれ以外も複数の感電と思われる死者がでていると報じられおり、傘をさした中高齢の男性が冠水した道路上に浮いているのが確認され感電を疑ったのか車の荷台に乗った人が棒のようなもので手繰り寄せて救助を行うという様子も撮影されていました。

また親子2人がバス停に設置してあった案内板で感電しこちらも死亡していると報じられています。

一般的に洪水による死亡事故は誤って川に転落するなどして溺れることが主な原因となっているのですが、都市部では漏電で死亡するという可能性もあることが明らかになりました。この手の事故は日本でどの程度発生しているのかは不明なのですが、道路脇にあるこの手の制御装置が水に浸かっていた場合は漏電している可能性があると疑ったほうがよいのかもしれません。