ソーラーシェアリング_1

日本では東日本大震災以降、田んぼや畑にソーラーパネルを敷き詰めているところも多く見かけるようになりましたが、一方韓国では田畑でソーラーパネルと農業の両方を維持するという世界的にも珍しいモデル事業が始まったと報じられています。

韓国メディア『ニュース1』によると、農民参加営農型太陽光事業として7つの農村を対象に2019年までに700kW規模の太陽光発電システムを導入するモデル事業を実施すると報じています。

농경지 4m 높이에 태양광 시설…아래선 농작물 키우고 위에선 발전

それによると、南東発電の農共生協力基金から14億ウォンの資金協力を得てそれぞれ農村に100kWのソーラーパネルを設置するとしており、このパネルは農耕地から高さ4mのところのところに設置し電力が生産されます。そして地面ではこれまで通り作物を育てるというアイディアです。

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ソーラーパネルの位置を高さ4mに設定した理由についてはトラクターなどの耕運機が不自由なく通過することができる高さを確保したことと遮られる光の量を抑えるためだとしています。

その上で、稲を用いた研究ではソーラーパネルを設置した場合、85%まで収穫量は下がるものの太陽光発電を通じた電力販売が行えるため農地あたりの収益は高くなったことが分かったとしています。


このようなソーラーパネルの下で農地として野菜などを育てる方法については日本では『ソーラーシェアリング』『営農型太陽光発電』と呼ばれています。AGRI JOURNALによると2017年10月の時点で既に実証段階を終え全国1000箇所の農地でソーラーシェアリングが行われているそうです。
その上で、実は作物の中には太陽光が強すぎると逆に育成が悪くなるものもあるとしており、ソーラーパネルを設置したほうが逆によく育つものもあるとしています。

またソーラーパネルを設置することで例えばメンテナンスする人が必要になってくるためこれまで無かった農地での新たな雇用が生まれてくることも考えられます。