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北海道大樹町を拠点に活動している日本の民間企業『インターステラテクノロジズ』は6月30日未明、小型ロケット『MOMO』2号機の打ち上げを実施したものの間もなくエンジンの燃焼が停止し発射台に墜落しました。

国内の複数メディアが伝えた内容として30日午前5時30分頃に打ち上げを実施したインターステラテクノロジズの超小型ロケット『MOMO』2号機に関して、発射台に墜落、炎上し打ち上げは失敗したと報じられています。

MOMOは全長10m、直径50cm、重量は燃料を搭載した状態で1トンというロケットでジャンルとしてはサウンディングロケットと呼ばれる文字通り『観測ロケット』です。通常この手のロケットは固体燃料が使用される場合が多いもののMOMOは液体エタノールと液体酸素を燃焼させる液体燃料ロケットとなっています。



MOMO 2号機の打ち上げに関しては2018年春に設定され、その後4月28日に打ち上げ実施を目指していました。しかしバルブ駆動系にガス漏れが確認されたこともあり、打ち上げ再延期されていました。
打ち上げの映像では離床後、間もなくエンジン側面付近でガスのようなものが漏れている様子が確認でき、エンジンに何らかのトラブルが発生したことは間違いないと考えられます。

MOMOについては開発費用がわずか数千万円と極めて安価なロケットとなっており、日本の民間企業発の高度100kmの宇宙空間に到達するロケットとして注目されていました。1号機に関しては高度20km程度に達したものの通信が断絶し打ち上げが失敗していました。

▼MOMOに搭載されているエンジンの燃焼試験