
今月27日、中国が打ち上げた長征2号Cロケットに関して、打ち上げ方向にある貴州省福泉市の小さな村に切り離されたロケットの1段目が村に落下するという出来事があり住人らにより写真が複数撮影されました。
海外の複数メディアによると、出来事が合ったのは27日午前11時半ごろ貴州省福泉市仙橋郷にある山間の村に同じ時間帯、四川省にある西昌衛星発射場から打ち上げられた長征2号Cロケットの第一段が落下し大爆発を起こしたと報じられています。
こちらが落下した第一段を撮影した映像です。

中国メディア『新京報』が報じた内容としてRecord Chinaによると、福泉市政府は今回の事故を受け「長征2号Cロケットの残骸が落下した」とし、合わせて「事前に住民の退避を実施しており死傷者はなかった」と発表しています。
しかし映像では比較的近くから映像が撮影されており、事前の退避はほぼ行われていなかったと考えられます。またこの退避については落下地点から全員が避難するというものではなく屋内退避を行う程度だとしています。そのため、動画が撮影されたのは偶然ではなく事前に退避情報があり残骸が落下する様子を撮影しようとあえて外に出ていたためと考えられます。
こちらが同ロケットの打ち上げ映像です。
ちなみに今年1月には同じく西昌衛星発射センターから打ち上げられた長征3号B/Eロケットの補助ロケットが300kmほど離れた街付近の山に落下する様子が撮影されていました。
補助ロケットが中国の街近くに落下、大爆発 : ZAPZAP!
こちらが落下した第一段を撮影した映像です。

中国メディア『新京報』が報じた内容としてRecord Chinaによると、福泉市政府は今回の事故を受け「長征2号Cロケットの残骸が落下した」とし、合わせて「事前に住民の退避を実施しており死傷者はなかった」と発表しています。
しかし映像では比較的近くから映像が撮影されており、事前の退避はほぼ行われていなかったと考えられます。またこの退避については落下地点から全員が避難するというものではなく屋内退避を行う程度だとしています。そのため、動画が撮影されたのは偶然ではなく事前に退避情報があり残骸が落下する様子を撮影しようとあえて外に出ていたためと考えられます。
こちらが同ロケットの打ち上げ映像です。
通常この手のロケットは第一段やブースターなどの残骸が落下しても人的被害がでないような例えば海や、人口密度が極めて低い陸地に向けて発射が行われます。しかし世界最大の人口を抱える中国では陸地から発射されるもののその第一段が民家付近に落下することが多発しており、過去には家に直撃したり衛星を包むフェアリングが田畑に落下するということが相次いでいました。
西昌衛星発射場から打ち上げられた長征2号Cロケットに関しては投入される軌道にもよるのですが、このように毎回陸地に残骸が落下するということになり、現在のこの手の事故で死者が出たとは過去に報じられていないものの近い将来必ず犠牲者が出ることは間違いないと考えられます。
ちなみに今年1月には同じく西昌衛星発射センターから打ち上げられた長征3号B/Eロケットの補助ロケットが300kmほど離れた街付近の山に落下する様子が撮影されていました。
補助ロケットが中国の街近くに落下、大爆発 : ZAPZAP!