CRS-15

アメリカの民間宇宙開発『スペースX』は現地時間29日早朝、国際宇宙ステーションへの物資を搭載したドラゴン補給船の打ち上げに成功しました。

スペースXは現地時間6月28日午前5時42分頃、ケープカナベラル空軍基地にあるスペースXの発射台からドラゴン補給船を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げに成功したと発表しました。


今回の打ち上げはCRS-15ミッションと呼ばれており、スペースXとしては15回目の国際宇宙ステーションへの物資打ち上げとなりました。同ロケットは打ち上げ約2分50秒後、高度約83km、速度9,150km/hで第一段燃焼終了、切り離しを行いました。
二段目は9分35秒後に高度228km、速度27000km/hでドラゴン補給船を切り離しています。

今回打ち上げに使用されたファルコン9はブロック4というモデルで、このモデルの打ち上げはスペースXによると最後になるとしています。その理由は既にブロック5というファルコン9ロケットの最終モデルが開発されており再使用に適している他、推力の増強、また宇宙飛行士の打ち上げにに対応したロケットに一本化していくという理由です。

▼ドラゴン補給船
ドラゴン補給船

一方、打ち上げられたドラゴン補給船は2016年にCRS-9で打ち上げられたものが再利用されました。内部には研究用の実験装置などが1,233kg、宇宙飛行士らの食料や日用品が205kg、それ以外の機器が100kg、合わせて予圧されていない機外に985kgを搭載しています。ドラゴン補給船は国際宇宙ステーションにドッキングし、研究された試料を内部に納め地球に戻される予定です。