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日本では夏になると毎年スイカ泥棒が発生するのですが、中国では何者かにスイカを痛めつけられるという事件が発生しています。今回なんと20トンもの量を短時間に破壊されてしまうという被害にあった農家が現れてしまいました。

 

河南省登封市でスイカの栽培を行っていた王さん(64歳)。なんと出荷を前にした20トンあまりのスイカが割られてしまい被害を受けていると中国メディアが報じています。

河南瓜农2万多斤西瓜被砍烂地里:或多人作案,警方已介入_直击现场_澎湃新闻-The Paper

記事によると、王さんは2エーカーの土地で今年1月末に苗を育て始め、王さん一家6人はこのスイカを販売することで生計を立ていたといいます。しかし僅かな時間でほとんどのスイカが何者かに痛めつけられるという被害にあってしまいました。

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Photo:网易新闻
王さんによると、最初自身の畑が面した道路沿いに割れたスイカ多くあったことに気づき「誰かにいたずらされたのだろう」と思っていたそうです。しかし、畑に入るとそこには自然に破れたのではなく明らかに刃物を使い切りこまれた跡が付いていたそうです。傷跡からは刃渡り30~40cmと、もう一つは5~6cm程度の短刀が使用されたと考えられ、6月29日深夜11時から翌朝8時の短時間に行われたとしています。

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Photo:网易新闻
王さんは今回の事件について「育てているスイカは私達家族全員が生きていく上での収入源だった。それがたった一晩で破壊された。私達家族の希望が絶たれてしまった」と話しています。


一方このニュースは特にネットユーザーらの心を動かしたのか、傷んでいないスイカを全て購入したいという人物が現れたとしており、フルーツショップを開きこのスイカを宣伝していきたいという電話もあったとしています。ただ、王さんによるとスイカは出荷までの段階で甘みも薄く完熟していないこと、そして既に腐り始めており商品価値は無いとしてこれらの提案を拒否しているといいます。

王さんは当局に被害届けを出しているのですが、村の幹部も犯人を見つけるため村を上げて犯人逮捕に乗り出したとしています。この地域では同じくスイカ農家が多く『明日は我が身』ということで警戒しています。


また同様事件は毎年発生していると考えられるのですが、2015年には一晩で3,500個のスイカが壊される事件も発生していました。
一晩で割られたスイカ、その数3500個―中国 : ZAPZAP!