ノースロップ・グラマン

航空自衛隊に配備されているF-2戦闘機の後継機として研究が進められているF-3に関して、米軍事大手ノースロップ・グラマンが参画する可能性があると一部メディアが報じています。

米防衛大手ノースロップ・グラマン(NOC.N)が、約30年ぶりに戦闘機開発への復帰を目指している。米空軍の主力機選定でロッキード・マーチン(LMT.N)に敗れて以降は戦闘機製造から遠ざかっていたが、航空自衛隊の「F2」後継機開発への参画を模索している。

ロイター通信
航空自衛隊への配備を目指す『F-3』というステルス戦闘機に関して現在、純国産開発ではなく『日本主導』の国際共同開発を行うなど防衛省が検討しているなどと報じられたことがあるのですが、この機体の開発に関して、大型ステルス爆撃機『B-2』などを開発・製造してきたノースロップ・グラマンの協力が得られる可能性があるとしています。

記事によると、ノースロップ・グラマンはF-3に関して(防衛省関係者と思われる)関係者によると、これまで2回防衛省側に提供可能な技術を一覧として既に示されたとしており、ノースロップ・グラマン側の関心は高いと話しているといいます。

アメリカの軍用機に関してはボーイング、ロッキード・マーティン、そしてノースロップ・グラマンが有名なのですが、ノースロップ・グラマンはB-2ステルス爆撃機やB-57やB-2爆撃機に置き換えられるB-21爆撃機、計画は中止されたもののX-47無人ステルス戦闘攻撃機、トップガンでお馴染みのF-14トムキャットを開発しています。

▼ノースロップ・グラマンが開発したYF-23
YF-23

ステルス戦闘機に関してはYF-23というものを過去に開発していました。これはアメリカの『先進戦術戦闘機』計画に敗れ、その勝者となったF-22が現在配備されているもので、一部情報によるとYF-23は速度、燃料搭載量、ステルス性はF-22よりも優れていたとされています。



F-3の開発に関しては2016年にボーイングが「共同開発の可能性について日本政府や三菱重工業と話した」と産経新聞が報じている他、2018年にロッキード・マーティンが「F-22の機体にF-35の最新電子機器やステルス技術を組み合わせた戦闘機開発案を日本の防衛省に伝えた」などとロイター通信が報じていました。

ちなみにYF-23の機体デザインに関しては過去、防衛省がF-3の機体デザインとして24DMUというものがありV字尾翼機として似たものを発表していたことがあります。(参考)