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今月6日深夜、ポーランド空軍のMiG-29戦闘機が墜落しパイロットが死亡しました。現在のところ墜落の原因やパイロットは脱出できたものの死亡した理由などは明らかになっていません。

海外の軍事系ニュースサイトによると、事故があったのは現地時間7月6日午前1時57分ごろポーランドのサコフという村近くの田畑が広がるエリアに夜間飛行訓練を実施していたMiG-29戦闘機1機が墜落し搭乗していたパイロットが死亡しました。

The Aviationist » Polish Air Force MiG-29 Fulcrum Crashes Killing Pilot



死亡したパイロットはポーランドメディアによると同国のエアショーに出場するアクロバット飛行チームに所属している人物で飛行経験豊富な人物だったとしています。機体は人が住む住居から約500mほど離れた地点に墜落し、パイロットは脱出したものの機体から200mほど離れたところで見つかったとのことです。
ポーランドでは昨年12月18日にも同じくMiG-29が墜落する事故が発生していました。


ポーランド空軍では詳細は不明なのですが、この手の戦闘機が運用されてから長らく死亡事故などは発生させていなかったとされ、約半年で墜落事故と今回死亡事故が発生したことについてはポーランド空軍でも衝撃が広がっていると考えられます。

現在、ポーランド空軍ではSu-22とMig-29の後継機として選定が実施されているらしく現在運用されているF-16の追加配備かそれともF-35の新規購入を検討しているとしています。

ポーランドはロシアの飛び地であるカリーニングラード、西にはベラルーシ、ウクライナ、南にはスロバキアが位置しています。

▼ポーランド空軍のMiG-29
MiG-29

NATOネームでは『フルクラム(ファルクラム)』と呼ばれており、旧ソ連時代の1977年に初飛行し1983年に運用が始まった機体です。その後、複数の海外に輸出されており所謂ダウングレード型がドイツやウクライナ、セルビア、そして北朝鮮など複数の国に配備されました。1985年には改良型、2002年には第4++世代ジェット戦闘機と定義されている能力向上型も開発されています。