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韓国のベッドメーカーが販売していたベッドから放射性物質ラドンが検出されたことに関して、韓国政府は5月に1ヶ月以内に回収すると発表していたものの残り7,000個あまりの製品が自宅に放置され続けていることが明らかになりました。また問題のマットレスから放出していたのは放射性物質トロンが原因という報道があるとのことです。

韓国メディアSBSによると、ベッドメーカー『DAIJIN』が販売していた所謂『ラドンベッド』と呼ばれる一部モデルに関して韓国の原子力安全委員会は問題発覚後、今年5月21日の時点で「ベッドを1ヶ月以内に全て回収する」と発表していました。しかし、多くのベッドが回収されたものの現在も7000個あまりが回収されていないという現状を明らかにしました。

'라돈 매트리스' 수거 사실상 중단…7천 개 여전히 가정에

政府としては問題のベッドは6月16~17日の2日間に集中的に回収していました。その数は22,000個でこれまで回収された数としては41,000個としています。

▼野積場に集められた問題のベッド
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なぜ回収が進んでいないのか、その原因は回収されたベッドの置き場所が無いということが記載されています。
6月16~17日に回収されたものはソウルの南部に位置する唐津市にある港の野積場に搬入されたものの、近隣住人と事前協議無しに運ばれたことで反発。現在はDAIJIN本社に移すことが決定されたものの今度は本社近郊に住む住人らが搬入に反発しているとしています。

▼本社に集められたベッド(野積場から回収されたものではない)
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問題のベッドが回収されずに放置され続けている消費者によると「回収の受付は既に済んでいるにも関わらず回収に関してDAIJINに問い合わせをしても電話すら繋がらない」と話しています。

一方、放射性物質を放つベッドの処分については以前は「焼却処分される」と報じられていたものの正しくはどのように廃棄するのかはまだ決まっていないといいます。一方、放射性廃棄物処分場で処分するべきではという意見については原子力安全法の適用外で放射廃棄物として処分が行われるものではないと説明されているとしています。