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南北首脳会談や米朝首脳会談、中朝首脳会談など精力的に活動を続けている北朝鮮。何れも北朝鮮の非核化が焦点となっていることには間違いないのですが、この非核化に関して北朝鮮の労働新聞は「核武力建設」などという表現を用いていたことが問題視されていると報じられています。

2018年7月13日、韓国・中央日報によると、北朝鮮が米国との和解ムードを演出して臨んだ米朝首脳会談以降、初めて「核武力建設」に言及した。

北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は12日、インターネットのホームページに英語の社説「朝鮮革命の前進をさらに加速しよう」を掲載し、「経済建設と核武力建設という並進路線での勝利に向け中断することなく前進してきた覇気で、社会主義経済建設において新たな繁栄の局面を開かねばならない」と強調した。

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こちらが『経済建設と核武力建設』という言葉については2013年に朝鮮労働党中央委員会全員会議において提示されたもので、核兵器で国防をしつつ経済発展を成し遂げる歴史的大業を完遂させるという内容で金正恩委員長が用いているものです。

金正恩氏「核武力建設の完遂」指示 党中央委総会  :日本経済新聞

一方この表現に関しては記事によると、今年4月に開催されていた北朝鮮の党中央委員会総会では以前まで多用れてきた「経済建設と核武力建設の並進路線」という文言から「社会主義経済建設」という表現に代わったそうです。そして、米朝首脳会談以降は「核武力建設」という言葉は使われてはいなかったといいます。

今回の表現を見る限りでは「これまで経済建設と核武力建設の並進路線で進んできたのと同じように社会主義経済建設の成功につなげよう」という意味になっているとも受け取れるのですが、海外ではあまりよい兆候ではないと特に韓国では「北朝鮮の核放棄は絶対ない」と否定的な意見が多く寄せられているとしています。

北朝鮮に関しては米朝首脳会談後も非核化に関する協議が数回行われているのですが、完全かつ不可逆的に核兵器を放棄するまで経済制裁を解除しないというアメリカ側と段階的な経済制裁解除を求めている北朝鮮と依然として折り合いが付けられていないとも報じられています。また北朝鮮国内でも米朝首脳会談以降具体的な非核化の動きは見られず、アメリカの一部メディアによると逆に核関連施設が増設されているという報道もあります。
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