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イギリスで開催されているファンボロー国際航空ショーで同国の国防省はF-22のような第5世代戦闘機ではなく、さらに発展させた第6世代戦闘機『テンペスト』の開発を発表しました。同機は2035年までの実戦配備を目指します。

国内外の複数メディアによると、世界最大級の航空見本市も行われるファンボロー国際航空ショーでウィリアムソン国防相が発表したのは第6世代戦闘機『テンペスト』のモックアップです。この機体はF-35ではなくユーロファイター・タイフーンの後継機として開発を進めるもので、引退が始まる2035年までに実戦配備を目指します。

The Aviationist » Let’s Have A Look At The “Tempest” UK’s 6th Generation Combat Aircraft Mock-Up Unveiled At The Farnborough Air Show



機体の特徴としては第6世代に位置しているとしており、有人機としてもまた無人機としても利用可能なもので、人工知能と機械学習機能をしたドローン「スウォーム」を搭載可能な他、レーザー兵器も搭載しているといいます。

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機体は今後日本円で約3000億円の費用を投じ研究を始め2020年末にも開発計画を固めるとしています。開発に関してはイギリスの大手軍需企業BAEシステムズのほか、ロールス・ロイス、イタリアのレオナルド、欧州のミサイル大手MBDAが参画するとしています。


気になるのは日本国内の次世代機の開発です。日本では航空自衛隊が運用しているF-2の後継機として第5世代戦闘機『F-3』の開発が始まっています。これに関して一部国内メディアによると、イギリス英空軍幹部は既にスウェーデンや日本と開発に向けた話し合いをしたことを明らかにしており、ウィリアムソン国防相も友好国との共同開発を検討しているなどと報じられおり、日本もこれに参画する可能性もゼロではありません。(参考)

F-3は2030年代頃の導入を目指し開発が進められており、テンペストの導入時期が2035年となっていることに関しても時期的には特に問題はないものと考えられます。搭載できるミサイルの数などの疑問があるものの、特に大型になりやすい対艦ミサイルなどは機外搭載出来るよう仮に共同開発を行う場合はイギリス仕様とは翼の強度などが異なる派生型になる可能性も考えられます。