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来年にも商業宇宙旅行の実施を目指してるブルー・オリジン。先日、高高度での緊急脱出システムを動作させる試験を行い成功したと発表しました。

アメリカ時間18日、ニュー・シェパードロケットによる打ち上げは9回目となった今回の試験では高高度で宇宙船『クルー カプセル』に搭載された緊急脱出システムが正しく動作するのかという試験になります。


動画では37分57秒、打ち上げ後2分41秒にロケットとクルーカプセルを分離。打ち上げ3分3秒、高度約88km地点で緊急脱出システムの動作を行っています。

▼緊急脱出システムの動作
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今回の試験ではロケットから宇宙船を切り離し、距離を十分離してから動作試験を行いました。同社によると排気が当たるなどしてカプセルに影響を与えないようにするためであり予定通りの内容だったとしています。

一方、同社は2016年10月に上昇中のロケットから緊急脱出システムを使用し宇宙船を避難させる試験も行っており一連の脱出関連のテストはこれで完了したものと考えられます。


今回の試験では宇宙船内に等身大のマネキンが座席に置かれた状態で打ち上げられ、合わせてWi-Fiの試験やカプセル内の状態監視を行う装置など、その他科学的な装置が多数搭載されていました。

同社は2019年から宇宙旅行向けのチケットの販売を開始すると公式発表がされております。1人あたりの打ち上げ費用に関しては非公式の情報として20~30万ドル(約2250万円~3370万円)で設定されると報じられています。(参考)