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私達の太陽系に無数に存在する小惑星。その中でも現在のところ4つか発見されていないのは互いの重量で引き合いながら回転するという連星小惑星です。今回、地球上で最大規模の電波望遠鏡を使用し珍しい小惑星の観測が行われました。

去年末、太陽系を楕円軌道を描きながら公転している小惑星『2017 YE5』が発見されたものの、この小惑星は1つの天体ではなく2つ小惑星が互いの重量で共通重心を引き合いながら回転する二重(連星)小惑星であることが分かりました。

News | Observatories Team Up to Reveal Rare Double Asteroid


今年6月にアレシボ天文台など大型の電波望遠鏡を使用し詳細な観測を行った結果、より詳細な物理的性質が明らかになりました。観測の結果それぞれの小惑星は直径900mで質量はほぼ同じ、20~24時間で1回転していると考えられています。

二重小惑星は現在観測されているのは太陽系内でも4つしか確認されておらず、二重小惑星の中では今回最も詳細な観測が行えたとしてます。現在、この天体は地球から離れつつあり次に接近するのは約170年後と考えられています。