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ラオスで韓国企業が建設していたダムが決壊した事故に関して被害の全容は未だ明らかになっていないのですが、大量の水が押し寄せたときの様子について現地住民の声を韓国メディアが報じています。

韓国メディア『聯合ニュース』によると、今月23日にラオスのアッタプー県に建設中だった水力発電用のダムの一つが決壊し下流の村に大量の水が一度に押し寄せた事故に関して、現地住民はその水の威力についてこのように述べていると報じています。

[르포] "물이 1분에 1m씩 높아졌다"…라오스 댐사고 공포의 순간들 | 연합뉴스

現地住民によると、韓国企業は避難の呼びかけを行っていたなどとしているものの、記事を読む限り今回の村では避難の呼びかけは一切行われていなかったような内容が記載されています。その上でダムの決壊により洪水が発生した時、この村では1分間に1mずつ水位が上がっていたとしており、周囲には高台がなかったそうで屋根上や木の上に登ることしかできなかったと話してます。

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また現地では巨大な波が村を襲い猫や住人が屋根の上に上がった、家がまるごと流された、死者や行方不明者が雪だるま式で増えたというニュースも聞いているとしています。洪水が発生した下流の村では最も高いところで水位が16~17mに達したこともわかったと聯合ニュースが報じています。

ダムが決壊するという明らかな人災事故に関して、ラオスの現地ガイドは「ラオス国民はダム建設を推進してきた政府にある」「ダムを住居の近くに作ったことが今回の惨事を招いた」など主張しています。ただし韓国企業の「SK建設が今回の事故の責任を負わなければならないというのがラオス国民の大多数の意見だ」と付け加えています。

ラオスでは現在100前後の水力発電所の建設を目指しており、その電力を海外に売電することで利益を得ようとしており、その計画中に今回の決壊事故が発生しました。