image_47

2014年3月、突如として消息を断ったマレーシア航空370便。現在流れ着いた機体の一部のみしか回収されていないのですが、この事故に関して最新の報告書が提出されていると報じられています。

2014年3月8日、マレーシアのクアラルンプールから中国の北京に向かっていたマレーシア航空370便が何らかの原因で墜落し、各国の捜索活動が実施されたものの機体本体やフライトレコーダーの回収を行うことができませんでした。現時点でも流れ着いた機体の破片以外は乗員乗客の遺体は全く回収されていません。

马来西亚马航MH370调查组8月3日将在北京举行记者会|马来西亚|调查组|乘客_新浪军事_新浪网

この航空事故については当初からエンジントラブルなど通常の墜落とは明らかに異なる、まさに異質な事故であったことが知られています。事故から4年が経過した現在どのような報告書がまとめられたのでしょうか。

それによると残念ながら目新しい報告はなかったとされており、書かれていることを簡単に紹介する報告は7月30日に行われ、マレーシアで開催された発表では失われた家族に焦点をあてたものだったとしています。

マレーシアの捜索チームのチーム長は事故機に関しては故障し墜落したわけではなく、またオートパイロットでの操縦でもなく人間の操縦により事故が発生したとしています。ただ、なぜそのようなことを行ったのか、誰がそれを行ったのかなど現時点でも明らかになっていないとのことです。その上で第三者により操縦が介入されたという可能性について例えば機体が遠隔操作された可能性に関しては否定しているとしています。

事故原因についてはまず自機の位置等を空港に送信するACARS(エーカーズ)と、トランスポンダの2つが時間をあけて切られていたことが明らかになっています。
具体的にはACARSは1時6分に切断(送信されたデータによると残り燃料は43,800kg)、トランスポンダが切断されたのは1時21分です(飛行速度は872km/h)。この間1時19分にはコックピットとの最後の交信として「おやすみ、マレーシア370」という会話のやり取りされていました。2時22分にはマレーシア軍のレーダーからも機体を見失い、人工衛星の追跡データは8時19分に最後の信号を受信していました。またACARSといった通信装置はコックピット内からは切断することはできず機体内部に侵入し切断する必要があるとされています。

さらに航空衛星通信に送信されたログから少なくいとも7時間以上飛行していた形跡が伺え、この間一切救難信号を出さず外部とのやりとも一切行った痕跡がないことから墜落の原因は機体トラブルではなく人為的な墜落とされています。