SPACE WALKER

日本のベンチャー企業「SPACE WALKER(スペースウォーカー)」は先日、2027年を目標にスペースプレーンを用いて民間宇宙旅行の実施を目指す宇宙船の開発を発表しました。

日本初の有人宇宙飛行を目指し、滑走路から飛行機のように飛び立つ宇宙船の開発を始めると日本のベンチャー企業が発表しました。企業はJAXA=宇宙航空研究開発機構とも連携を図り、2027年までに実用化を目指すとしています。

NHKニュース
この計画を発表したのは九州工業大学や企業でロケットの開発に携わった人物らで組織されるスペースウォーカーという日本のベンチャー企業です。
計画では滑走路から飛び立ち再び滑走路に戻ってくるスペースプレーンで、過去に発表されていた画像などを確認するとどうやら母機で上空まで運ばれそこから宇宙を目指すという空中発射型となるそうです。

機体はカプセル状ではなく翼のある構造となっており宇宙旅行型の機体は全長が15.9m、重量が18.7トンとなっています。また機体は完全な再使用型となり100回程度再使用することで打ち上げコストを現在の9割以上削減することができると主張しています。

Space Walker | 宇宙が、みんなのものになるより
SPACE WALKERの開発計画

同社の計画では『WIRES #014-3』という全長1.7m、重量42kgの機体について飛行試験を今年にも実施するとしており、来年にはWIRES #013という機体を。さらにその翌年2020年に全長4.6m、質量1トンのWIRES #015の飛行試験を実施します。
更に全長9.5m、重量6.3トンの科学実験用サブオービタルプレーンを2023年に実用化。全長14m、重量30.2トンの底軌道への小型衛星投入型のサブオービタルプレーンを2024年~25年にかけて、そして宇宙旅行型のスペースプレーンを2025年に試験飛行し2027年に実用化を目指します。

この計画は資金が集まりさらに機体やエンジンが計画どおりに開発できた場合の最短のものであり、数年~10年単位で計画が遅れてしまうというのはこれまでの例を見ても高頻度で発生しています。

海外、特にアメリカの民間企業による宇宙開発と比較した場合、国内は相当見劣りするレベルになっているのですが、日本のベンチャー企業が宇宙旅行という困難で難しい計画が順調に進むのか注目していきたいところです。